「トライボロジー概論」 定期試験 H12/2/17
・解答は配布したA3用紙を半分におり、おり目を左にA4縦に4ページ使う。 各ページ2問ずつの解答を目安にする。1ページ上に番号氏名記入。
・電卓、関数電卓など持ち込み可、ほか不可
・計算問題は有効数字注意、数字で答え、数式不可
1.次に示すすべり摩擦の分類表の罫線のみ解答用紙に記入し、空欄を埋めよ。
摩擦の分類
| 簡単な摩擦力発生の
メカニズムキーワード
| 摩擦係数のおおよその範囲 | 乾燥摩擦(両面硬いとき)さらに2つに
分類
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| | | 空気中
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| 吸着油数分子間の摩擦または添加剤−表面間生成物のせん断強度 |
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流体摩擦 |
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2.流体潤滑,ヘルツ圧力に関する次式について、下記の問に答えなさい。
1)
2)hmin/R = 2.65 G0.54 U0.7 W−0.13
3)b=
a)それぞれの式の記号説明
b)右図のように同じ材質、寸法の2円筒で潤滑油無しでトルクを伝達するとき、上式3)を参考に接触面積と平均圧力を求めよ。
(E’=228GPa,ルートも計算)
3.40℃常圧粘度ηo=60mPa・s、粘度ー圧力係数α=20GPaー1の鉱油について下記の問に答えよ。
(ヒント:前問、50.7≒3.1、20.54≒20.5、e6≒403)
a)Barusの式が成り立つとして0.3GPaの粘度を求めよ。
b)0.3GPaはおよそ何気圧か
c)100℃でηoが40℃の1/5、αが半分の値となったとき、最小油膜厚さはどれだけ減少するか。おおよその減少率を計算せよ。
4.次の言葉のトライボロジーにおける定義を簡単に述べよ
a)粘度 b)摩擦の凝着説 c)弾性流体潤滑(EHL)理論
d)アモントン−クーロンの法則 e)トラクションドライブ
5.教科書p.44,図4.4は空気中凝着摩耗時の比摩耗量の変化であるが,速度,圧力による増減の変化の様子を考察し,そのように変化する理由を述べよ.
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「トライボロジー概論」 定期試験 H11/2/18
・解答は配布したA3用紙を半分におり、おり目を左にA4縦に4ページ使う。 各ページ2問ずつ解答を目安にする。1ページ上に番号氏名記入。
・電卓、関数電卓など持ち込み可、ほか不可
・計算問題は有効数字注意、数字で答え、数式不可
1.次の言葉の工学的定義を簡単に述べよ
a)粘度 b)FM剤 c)弾性流体潤滑(EHL)理論 d)アモントン−クーロンの法則 e)トラクションドライブ
2.次に示すすべり摩擦の分類表の罫線のみ解答用紙に記入し、空欄を埋めよ。
摩擦の分類
| 簡単な摩擦力発生の
メカニズムキーワード
| 摩擦係数のおおよその範囲 | 乾燥摩擦(両面硬いとき)さらに2つに分類
|
|
| | | 空気中
|
| |
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| 吸着油数分子間の摩擦または添加剤−表面間生成物のせん断強度 |
|
流体摩擦 |
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3.すべり軸受などの摺動部に潤滑油を用いても前問のように3つの摩擦状態になるが、その状態を決める運転条件、油物性などを3つ以上示せ。
4.すべり軸受ところがり軸受について用途の相違を述べよ
5.摩擦面の表面損傷の主なものは「摩耗」であるが、次に示す部品、加工法を摩耗形態から4つに分類した場合のその主な種類をそれぞれ書きなさい。
a)歯車 b)研削 c)ディーゼルエンジン摺動部

d)転がり軸受
e)すべり軸受
6.次式について、下記の問に答えなさい。
1)
2)hmin/R = 2.65 G0.54 U0.7 W−0.13
3)b= 0.00335
a)それぞれの式の記号説明
b)右図のように同じ材質、寸法の2円筒で潤滑油無しでトルクを伝達するとき、上式3)を参考に接触面積と平均圧力を求めよ。(ルートも計算)
7.40℃常圧粘度ηo=30mPa・sで、粘度ー圧力係数α=30GPaー1のトラクション油について下記の問に答えよ。
(ヒント:前問、100.7≒5、20.54≒20.5、e9≒8100)
a)0.3GPaの粘度を求めよ。
b)0.3GPaはおよそ何気圧か
c)100℃でηoが40℃の1/10、αが半分の値となったとき、最小油膜厚さはどれだけ減少するか。おおよその減少率を計算せよ。
d)トラクション油の最大トラクション係数のおおよその値を示せ。
自由設問.12/17の特別講義の感想を述べよ
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その他検討した問題
●語句説明
a)粘度 b)FM剤 c)ゾンマーフェルト数
d)弾性流体潤滑(EHL)理論 e)ストライベック線図
f)アモントン−クーロンの法則 g)比摩耗量
h)VI剤 i)トラクションドライブ j)グリース
●グリースと潤滑油の類似点と相違点を下記の項目について述べよ
a)成分 b)力学特性 c)用途