「トライボロジー」「トライボロジー概論」 定期試験 H13/2/15
・解答は配布したA3用紙を半分におり、おり目を左にA4縦に4ページ使う. 各ページ2問ずつの解答を目安にする.1ページ上に番号氏名記入.
・電卓持ち込み可、ほか不可.計算問題は有効数字注意、数字で答え、数式不可
1. すべり摩擦の下記分類表で罫線のみ解答用紙に記入し、空欄を埋めよ.
摩擦の分類
| 簡単な摩擦力発生の
メカニズムキーワード | 摩擦係数の
おおよその範囲 |
乾燥摩擦
(両面硬いとき)
さらに2つに分類
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空気中
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| 主に吸着油数分子の摩擦 | |
流体摩擦 |
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2. 流体潤滑,ヘルツ圧力に関する次式について、下記の問に答えなさい.
1)

(12は6に修正)
2)b=
a)それぞれの式の記号説明
b)右図のように同じ材質、寸法の2円筒が潤滑油無しで転がり接触しトルクを伝達するとき、上式2)を参考に接触面積と平均圧力を求めよ.
(E’=228GPa,ルートも計算)
c)式1)を用いてジャーナル軸受の最小油膜厚さを求める際の境界条件と簡単な計算過程を述べよ.
d)図の2円筒を油潤滑して回転させるとき,最小油膜厚さは式1)だけでは適切に計算できない.1)に加え何を考慮すればよいか.
e)最小油膜厚さを計算することが機械に対してどう重要か.
3. 100℃常圧粘度ηo=5mPa・s、粘度ー圧力係数α=20GPaー1のトラクション油について下記の問に答えよ.(ヒント:hmin/R = 2.65 G0.54 U0.7 W−0.13、
100.7≒5、20.54≒20.5、e10≒22000)
a)Barusの式が成り立つとして0.5GPaの粘度を求めよ.
b)0.5GPaはおよそ何気圧か.
c)40℃でηoが100℃の10倍、αが2倍の値であるとき、この油を使った際の
EHL線接触部の最小油膜厚さはおよそ何倍になるか.
4. トライボロジーに関する次の語句を簡単に説明せよ.(数式,図も使う)
a)粘度 b)摩擦の凝着説 c)グリース
d)アモントン−クーロンの法則 e)トラクションドライブ
5. 「摩耗」を摩耗形態から分類したとき,種類をすべてあげ、それらが主に発生する機械の部分、部品あるいは加工法を述べよ.